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台風15号、暴風の爪痕今も 千葉、屋根にブルーシート

昨年9月に千葉県を直撃し、大規模な停電や家屋被害を引き起こした台風15号の被害から、9日で半年。県内では住宅約7万4千戸が損壊した。特に被害の大きかった房総半島南部の沿岸部では、修理できずブルーシートで覆われたままの屋根が今も目立つ。

 屋根を覆うブルーシートが今も目立つ千葉県鋸南町の勝山地区、8日午後)=共同

約2300戸が被災した鋸南町。港に近い勝山地区では、強風で屋根が崩れるなどした住宅が空き家となり、割れた窓ガラスを合板でふさいだままの家が並ぶ。自宅の壁に穴が開き防水テープで応急処置した無職男性(79)は「大工が間に合わず、直す見込みが立たない」と語った。

道の駅近くで飲食店を営む井上伸治さん(72)は、店舗兼住宅の屋根や窓ガラスの修復を終えたが、営業再開には踏み切れていない。新型コロナウイルスの感染拡大で観光客が減っているためといい「台風で大変な思いをしたばっかりなのに、もう散々」と苦笑した。

台風15号は9月9日に上陸し、千葉市では最大瞬間風速57.5メートルを観測。県内で最大約64万戸が停電し、おおむね解消するまでに2週間以上を要した。停電の影響でエアコンや酸素吸入器が使えず、2人が災害関連死と認定され、修理しようとした家屋屋根から転落し死傷する人も相次いだ。

また、市原市では強風でゴルフ練習場の鉄柱13本が倒れ、住宅二十数戸が下敷きとなった。

県の初動対応を巡っては、災害対策本部設置が台風上陸翌日となるなど遅れた。森田健作知事が災対本部設置直後に県庁から約30キロ離れた自宅に立ち寄るなどの問題も発覚、専門家による県の検証会議は「適切とは言えない」と指摘した。

〔共同〕

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