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福島に世界最大級の水素製造拠点 東芝や東北電力

約18万平方メートルの敷地に20メガワットの太陽光発電パネルを設置した

東芝や東北電力などは福島に世界最大級の水素エネルギー製造拠点を設け、7日に安倍晋三首相を招いて開所式を開いた。太陽光パネルで発電した電力で水素を製造し、消費地に運ぶ。東京五輪・パラリンピックなどで活用する予定で、震災からの復興と環境配慮取り組みを国内外に示していく。

「福島水素エネルギー研究フィールド」は東日本大震災の被害を受けた福島県浪江町に、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の技術実証事業の一環で建設された。東芝と東北電力のほか、岩谷産業が参加。研究開発費を含む総事業費は200億円にのぼる。

同施設では太陽光発電設備で発電した電気を使って水を分解し、水素を製造する。18万平方メートルの敷地内に計20メガワットの発電容量の太陽光パネルを設置。1日に、水素で走る燃料電池車(FCV)560台分を満タンにできる量を製造できる。

水素は燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出することがなく、低炭素社会の実現に向けた切り札とされる。長期間の貯蔵と運搬が可能で、浪江町で製造したあと、トレーラーで東京都内などの消費地に運ぶ。

手始めに26日から始まる東京五輪・パラリンピックの聖火リレーの燃料に使う。また、大会関係者が乗るFCVにも活用する。トヨタ自動車が関係者が乗る車として提供するFCV「ミライ」は、従来の同社のFCVに比べて同じ量の水素を使って走れる距離が3割増えるという。大会期間中は選手村の宿泊棟や休憩施設の発電燃料としても水素を活用する。

東日本大震災の被災地の復興の姿とともに、日本の環境配慮の姿勢を国内外にアピールする狙いがある。日本では再生エネルギーの発電コストは火力や原子力に比べてまだ高い。同施設での技術やノウハウを海外展開し「再生エネルギーの発電コストの安い海外で水素を生産し、日本に運搬する」(岩谷産業の津吉学常務執行役員)ことも視野に入れるという。

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