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フリー音楽家ら、6割超が10万円以上減収 新型コロナ

NPOが1000人超に調査

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、3月は多くのコンサートや舞台が中止に追い込まれた(写真は広島交響楽団)

新型コロナウイルスの感染拡大を受けたコンサートや舞台の相次ぐ中止で、フリーの音楽家や舞台関係者の生活が脅かされている。クラシック音楽などの公演を手掛けるNPO法人、日本伝統文化交流協会(東京・中野)が音楽家ら千人以上に実施したアンケート調査によると、6割以上の人が3月だけで10万円以上の収入減になる見込みだと回答した。

調査は4日から、同協会がSNSなどを通じて実施。声楽家、ピアニスト、指揮者といった音楽家や俳優、ダンサー、音響などの舞台スタッフら約1120人から回答を得た(5日午後3時時点)。

調査によると、3月分の収入が予定通りの人はわずかで、9割以上が減収になるとみている。減少額は5万~10万円が17.9%で最も多く、20万~30万円が11.4%、30万~50万円も10.6%いた。

3月の生活費を「収入で賄える」との答えは13.9%だけで「不足分は貯蓄を取り崩す」と答えた人が65.1%にのぼった。収入と貯蓄では不足分を補えず借金する予定の人も16.8%いる。

3月中に関わる予定だったが中止となった公演数を聞いたところ、5回以上が38.4%に達した。1回が15.3%、2回が21.9%だった。

中止・延期が現在のペースで続いた場合の影響を尋ねたところ、「3月まで生活を現状維持できる」が24.2%、「4月まで」が34.8%と約6割を占める。「7月以降も現状維持できる」とした人はわずか9.9%で、台所事情は切羽詰まってきている。

同協会によると、回答者の約8割が特定の事務所や楽団などに所属せずに活動するフリーランス。年収が400万円未満の人が全体の約6割を占めるという。著名音楽家や主役級の俳優たちが急場をしのげても、彼らを支える中堅以下の出演者やスタッフらがいなければ興行は成り立たなくなる。

調査を担当したグロービス経営大学院准教授で、声楽家としても活動する武井涼子氏は「新型ウイルスの影響が長引けば、芸術活動だけでは暮らしが成り立たない人が増える。芸術家にとって危機的状況だ」と話している。

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