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新型コロナ感染10万人超 3カ月で世界的流行に

(更新)
イランでも新型コロナウイルスの感染者が急増している(首都テヘラン)=ロイター

【ジュネーブ=細川倫太郎】世界の新型コロナウイルスの感染者数が10万人を超えた。2019年12月に中国湖北省武漢で初の患者が出てから約3カ月で他のアジアや欧米にも急速に広がった。現在も感染拡大が収束する見通しはたたず、渡航制限や大規模イベントの中止などが相次ぐ。ウイルスの脅威が暮らしや企業活動に大きな影を落としている。

感染者数は2002~03年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)や、12年に発生した中東呼吸器症候群(MERS)を大きく上回り、世界的な流行となった。

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計データによると、世界の感染者数は約10万2千人(日本時間7日午前6時時点)。このうち約8割は中国(本土)が占める。中国以外では韓国が最も多く、約6600人。次いでイラン(約4750人)、イタリア(約4640人)と続く。日本は400人を超えた。

最近は中国で新たな感染者数が減ってきた半面、それ以外の国・地域での感染が急増している。6日に記者会見した世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は世界的な広がりについて「深く憂慮している」と述べた。特に医療インフラが脆弱な途上国への感染拡大に強い懸念を表明した。「すべての国がウイルスの封じ込めを最優先事項にしてほしい」と訴え、医療態勢や水際対策の強化など一段の措置を講じるよう求めた。

各国ではワクチンや治療薬の研究が動き出している。WHOによると、現在は20のワクチンが開発中で、治療薬も多くの臨床研究が進行している。ただ、新型コロナは感染力など不明な点も多い。これから夏に向けて気温の上昇とともに感染が鈍化するとの声もある。ただ、WHOは「夏にウイルスがなくなるという証拠はなく、拡散能力を持ち続けると想定しておくべきだ」と警戒を緩めないように訴えた。

新型コロナの感染拡大を受け、各国では渡航制限や出張・旅行のキャンセルが広がっている。感染が急増するイタリア北部では自動車部品の工場が操業停止に追い込まれた。ヒトやモノの動きが急速に停滞しており、世界経済に深刻な打撃となると懸念する声は多い。国際通貨基金(IMF)は20年の世界経済の成長率予測について、金融危機直後の09年以来、11年ぶりの低成長になる可能性を示した。

WHOは1月30日に新型コロナについて「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」と宣言した。約1カ月後の2月28日には、世界全体の危険度を4段階で最高レベルの「非常に高い」に引き上げた。

WHOによると、感染を防ぐには手洗いの徹底や、パソコンなどを消毒剤で定期的にふき掃除することが重要になる。一方で、症状がない人は予防目的でマスクを着用する必要はないとし、過度な使用を控えるよう求めている。

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