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被災地に埋もれた写真1万枚修復 北海道地震の遺族らに

被災世帯の写真を修復するボランティア活動に取り組んでいる西村勇太さん(2月17日、北海道厚真町)=共同

2018年9月の北海道地震の土砂崩れなどで37人が犠牲になった厚真町で、芦別市の西村勇太さん(42)が被災世帯の写真を修復するボランティア活動に取り組んでいる。土砂に埋もれていた約1万枚を生き返らせ、遺族らに届けるのが目標だ。西村さんは「できるだけ多くの写真をお返ししたい」と話す。6日で地震から1年半。

昭和初期の日付が記された母親に抱かれた赤ん坊の白黒写真や、どこか面影のあるおじいちゃんのカラー写真。「修復していると、その人の一生を追い掛けているような気分になることがある」

細かな泥や砂が裏表全体に付着した写真が一面に広がるかび臭い作業場で、1枚ずつ丁寧に消毒液で洗浄し、はけで汚れをきれいにしていく。塗料や紙などが一体になってしまっている写真も多く、ピンセットで1日かけてこびりついた汚れを取り除いても、終わりが見えないこともある。

保存状態によっては洗浄と乾燥を繰り返すため、1枚の写真を仕上げるまでに2週間から3カ月ほどかかるという。

11年の東日本大震災で友人が被災地にいたことからボランティアを始め、活動中に写真の修復技術を独学で身に付けた。16年に北海道で相次いだ台風災害の際にも、仲間と南富良野町で水害にあった写真3万枚以上を修復した。

厚真町ではこれまでに約3千枚を修復したが、残る約7千枚は仲間と共に作業中だ。写真をデータとして保存し、パソコン上でも修復を進める。「いつかは終わるが、その『いつか』を短くしたい」と寝る間も惜しんで作業を続けている。

〔共同〕

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