米ASEAN特別首脳会合延期へ コロナ感染拡大で

2020/3/5 21:07
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【ハノイ=大西智也】米国と東南アジア諸国連合(ASEAN)が3月中旬に米国で開催することで大筋合意していた特別首脳会合の延期が決まった。世界的な新型コロナウイルスの感染拡大を受けた措置。トランプ米大統領は2019年まで2年連続でASEAN首脳会議関連会合を欠席したため、「ASEAN軽視」の批判を浴び、関係改善を狙っていた。

トランプ米大統領は米・ASEAN会合を欠席した(2019年11月、バンコク)=ロイター

ASEAN議長国であるベトナムの複数のメディアが5日まで報じた。特別首脳会合では、加盟国が中国との領有権問題を抱える南シナ海の安全保障問題などが議論される見通しだった。会議の延期は米国側から提案された。

19年11月にタイのバンコクで開かれたASEAN首脳会議関連会合では、米国はトランプ大統領が欠席し、オブライエン大統領補佐官(国家安全保障担当)を代理として派遣した。これに対しASEAN側が反発し、加盟国10カ国のうち首脳の出席を3カ国にとどめた経緯がある。

同じ会合で米国側から20年1~3月にASEAN首脳を米国での特別サミットに招待する意向が表明され、ASEAN側と日程や出席者の調整が続いていた。

ASEANでは米国の存在感が低下する一方で、地域大国である中国の影響力が相対的に強まっている。中国が南シナ海での軍事拠点化を進めていることを踏まえ、ASEAN諸国の一部からは中国に対抗するため、米国の関与拡大に期待する声が出ている。

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