休校中はオンラインで学習 中部企業、アートや料理も
新型コロナウイルスの感染拡大で中部の小中学校でも休校の措置がとられるなか、家庭学習向けのサービスが相次いでいる。「家庭教師GIPS」(愛知県日進市)はオンライン上の学習支援サービスを13日まで無料で開放する。アートスクールを展開する「アルテコローレ」(愛知県日進市)は11日からネットを活用した講座を始める。料理教室をオンラインで提供する企業もある。

GIPSは家庭教師の契約がない人でも学習支援サービス「オンライン自習室」を無料で使えるようにした。スマホなどのカメラを通して教師と複数の生徒をつなぐ。わからないことがあれば教師に質問できる仕組みだ。アプリを通しほかの生徒の学習の様子を見ることもできるため、モチベーションアップにもつながるという。平日は午前9時~午後3時、土曜日は午後6時~午後10時に使える。
アルテコローレは11日と18日、オンライン上でアート講座を開く。1歳から小学生の子どもとその親向けで、アルミホイルやストローなど身近なものをつかった遊び方を紹介する。「急な休校で子どもの学習について悩む親は多い」(石黒雅人代表)ことから開校を決めた。料金は1回2500円。
親子向けの体験イベントを手がけるウィーケン(名古屋市)は、2日からオンライン上で料理や英語を教える講座を開講した。佐々木亜由子社長は「動画サイトやゲームを見がちな子どもが多くなってしまう。長期の休みだからこそ子どもの主体性を育むサービスにしたい」と話す。料金は週5500円。
Z会ホールディングス(静岡県三島市)も中高生向けの授業動画配信サービス「アオイゼミ」を無料で提供している。
(植田寛之)