ZOZOと三越伊勢丹、足型3D計測で靴の需要喚起

2020/3/4 16:44
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ファッション業界で3D(3次元)技術を活用した足の計測サービスが広がっている。ZOZOは4日、独自開発したマットで自宅で計測し、ネット通販でスニーカーなどを購入できるサービスを開始。三越伊勢丹ホールディングスは紳士靴向けの計測器を25日から店舗に入れる。いずれも計測後、顧客の足に合う商品を推奨する。衣料品より精緻なサイズが求められる靴は需要が高いとみて導入を急ぐ。

ZOZOは自宅でスマホカメラを使って簡単に計測できるサービスを開始

三越伊勢丹は、店舗で簡単に足のサイズが計測できるサービスを開始

ZOZOは4日、靴専門の通販サイト「ゾゾシューズ)」の衣料品サイト「ゾゾタウン」内に開設した。利用者は配布されたマットの上に足を乗せてスマホのカメラで撮影すると、足の長さなどが計測できる。

既に足のサイズを計測できる「ゾゾマット」の予約を2019年6月に始めたが、注文数が71万件、計測数は約8万件に上るという。ゾゾタウン内で過去に販売される靴の計測データなどを人工知能(AI)で分析することで、靴の相性を「80%」などと数字を使って提案する。

「ニューバランス」などのスニーカーや革靴など100種類の靴に対応した。ZOZOの伊藤正裕取締役兼最高執行責任者(COO)は「ZOZOの靴の取扱高は年間400億円程度だが、靴の市場は1兆4000億円。1000億円規模の売り場にしなければいけない」と話す。

三越伊勢丹HDは25日、主力の伊勢丹新宿本店(東京・新宿)の紳士靴売り場で、3Dを使った計測機器を導入する。足を入れると、機器に内蔵したカメラが15秒程度で足の長さや幅などを計測する。既に開始している婦人靴向けが好調なことから、紳士靴にも対象を広げた。

まず、同店で取り扱う「リーガル」や「スコッチグレイン」など約20ブランド・400種類の靴から、顧客に合う靴をランク付けしてタブレット端末などで表示。販売担当者の感覚や試着など実店舗の強みを生かし顧客に合う靴を提案する。

職場のカジュアル化でスニーカー通勤などが増え革靴の市場は苦戦している。同店では革靴の売上高が15年比で3割減少しているという。傘下の事業会社、三越伊勢丹の田畑智康バイヤーは、「データを使ってメーカーとの共同商品も開発する予定で、若年層など新たな顧客を取り込みたい」と説明する。同店で早期に18年比で6%の販売増を目指す。

アパレル業界は今冬、暖かい日が続いたことで衣料品の販売が急減している。比較的に堅調だったオーダースーツも伸び悩む。靴はスニーカーや革靴を中心にこだわりを求める消費者も多いことから、適正なサイズを推奨することで新たな需要を掘り起こす。(花井悠希、桜井芳野)

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