薬局 詩人 四元康祐

2020/4/24 14:00
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日本経済新聞 電子版
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ヨーロッパの薬局が好きだ。重厚な木の壁一面を真鍮(しんちゅう)の把手(はしゅ)の付いた小さな抽斗(ひきだし)が覆い、緑や茶のガラス瓶が立ち並ぶ中世風の作りもあれば、アートギャラリーを思わせるモダンなものもあるが、その内部を満たす独特の静けさは共通している。

教会に似ていなくもない。どちらも日常からちょっと外れて、奥まった空間だ。だが薬局では死はまだ影を潜めている。天に救いを求めるのも、永遠の別れ…

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