横浜のクルーズ船どうなる? 全員下船も出港見通せず

2020/3/4 9:59
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横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」(2月27日)=共同

横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」(2月27日)=共同

新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の横浜港寄港から3日で1カ月が過ぎた。当初乗船していた約3700人は全員が1日までに下船。これまでにのべ706人が感染し、乗客7人が死亡した。4月末に新たなツアーを予定しているが、運航再開に向けた消毒などの方法は未定で、出港が見通せない異例の状況となっている。

同船では2月1日、香港で下船した男性が感染していたことが発覚した。同3日に横浜港に到着すると、厚生労働省は当初、船を洋上に停泊させたまま検疫官が乗り込む「臨船検疫」で対応。その後、横浜港に着岸させての検疫に移行した。

ウイルス検査も当初は発熱などの症状がある人や、濃厚接触者に限っていたが、感染者が相次いで見つかったため、全員検査に方針を転換した。最終的にのべ4000人超を検査し、3日までにのべ706人の感染を確認した。

運航会社は船の維持管理に必要な交代要員を派遣し、3月1日までに船長を含めた乗員全員も下船した。乗員らは国が用意した滞在施設で健康観察を続けている。

厚労省によると、船が現在横浜港にあるのは検疫中の一時的な停泊との位置づけで、検疫法上の停留や隔離とは異なる。消毒が済んでおらず、検疫済証も出ていない。真水の精製や排水などの作業で一時的に離岸したことはあるものの、依然として横浜港に留め置かれた状況だ。

運航会社の日本事務所によると、今後船内を消毒する予定だが、消毒の方法や規模は決まっていない。担当者は「大がかりな作業になるとみているが、船を横浜港にとどめておくのか、別の場所に移すのか詳しいことは分からない」と話す。

同船では4月29日に横浜港発の7日間の新たな船旅を計画している。ただ船を取り巻く状況はなお不透明だ。

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