リビア国連仲介役が辞任表明 和平交渉停滞
【ニューヨーク=吉田圭織】内戦状態が続くリビアで、対立する勢力の仲介役を務めてきた国連のサラメ事務総長特別代表が2日、辞任の意向を表明した。サラメ氏は自身のツイッターで「私の健康状態はここまでのストレスに耐えきれない」と投稿し、グテレス事務総長に辞任を受け入れてもらうよう要請した。

グテレス氏の報道官は「円滑な移行に向けてサラメ氏と話し合う」とし、早期の後任任命を目指す方針を示した。
サラメ氏は国連リビア支援団(UNSMIL)の特別代表として2年半務めた。2月にリビア内の対立する勢力による和平プロセスに向けた会合をジュネーブで設定したが、途中で両勢力が参加を打ち切り、物別れに終わった。