新型コロナで休業相次ぐ スポーツジムやライブハウス

2020/3/3 19:29
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カーブスは国内に2000以上ある全店を休業する(東京都目黒区の店舗)

カーブスは国内に2000以上ある全店を休業する(東京都目黒区の店舗)

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、スポーツジムなどで臨時休業する施設が相次いでいる。政府が感染のさらなる広がりを食い止めるため、換気が悪く不特定多数の人と接触する可能性のある場所を避けるように求めている。これまではスポーツなどイベントの中止が多かったが、影響は一段と広がっている。

スポーツジム最大手のコナミスポーツ(東京・品川)では15日までスタジオやプールで実施するプログラム、大人向けの運動教室の提供を中止した。感染者の多い北海道の7施設は19日まで休館するが、全国に広げるかは状況を見て判断する。

セントラルスポーツは12月末時点で全国240カ所ある全施設の臨時休館を決めた。期間は3~10日までで、休館中は館内の清掃やアルコール消毒などを実施する。同社は「万全を期したい」と話す。会費の返金などの対応は検討中だという。

女性向けスポーツジム「カーブス」を運営するカーブスホールディングスは3日、2000以上ある全店舗を8~15日に休業すると発表した。持病がある利用者など感染後に重症化するリスクがあるため一斉休業を決めた。86万人の会員を抱えるが、休業期間中の会費は日割りで利用者に返金する。利用者への案内に時間がかかるため、8日からの休業とした。

政府の新型コロナウイルス対策の専門家会議は2日、カラオケボックスやライブハウスなどで感染者が増える可能性があると指摘した。カラオケ店「ジョイサウンド」を運営するスタンダード(東京・港)は、受付やドアノブ、カラオケ機器やマイクなどのアルコール消毒を実施している。従業員にはマスク着用を義務付けて感染を防ぐ。

エクシングはカラオケ店を全国約110店(直営)運営している。時短営業は現時点で実施していないが、「大人数での飲み会などを中心に利用客が減少傾向にある」(同社)という。

ライブハウスでも感染者が出ており、公演を中止する動きが広がる。ソニー・ミュージックエンタテインメント子会社のZeppホールネットワーク(東京・港)が運営するライブハウス「Zepp」では、公演やイベントの延期が相次ぐ。

同社は横浜市のみなとみらいに7日、新たなライブハウスを開くが、こけら落とし公演も開催が見送りとなった。「主催者側が中止や延期を判断した結果」(同社)だ。

音楽ライブやスポーツイベントの延期や中止が続く東京ドームの担当者は「影響は大きい」と話す。打撃を受けるのは物販や飲食といった周辺事業だ。東京ドームは商業施設やテーマパーク、ホテルも運営しており「ドームに人が集まらないと厳しい」と嘆く。

映画業界にも影響が広がっている。東宝松竹のほか、イオン、東急系の映画館では、チケット購入後に来場を取りやめた客に対し、払い戻しする方針を決めた。作品の公開についても東宝や松竹、ウォルト・ディズニー・ジャパンが配給する映画の公開延期を相次いで発表した。

営業を見直す映画館もあり、ミニシアターではBunkamuraル・シネマ(東京・渋谷)や岩波ホール(同・千代田)、早稲田松竹(同・新宿)などが10日前後まで休業中。シネマコンプレックスでは松竹系の「MOVIXさいたま」が入居する商業施設「コクーンシティ」に合わせて営業時間を短縮している。

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