近鉄百貨店、一時7%安 大幅減収でろうばい売り

2020/3/3 20:30
保存
共有
印刷
その他

3日の東京株式市場で近鉄百貨店株が急落した。一時、前日比179円(7%)安の2436円を付けた。前日の取引終了後に発表した2月の売上高(速報値)が新型コロナウイルスの感染拡大で訪日中国人客を中心に落ち込み、ろうばい売りを誘った。終値は7%安の2445円だった。

近鉄百は訪日客を取り込んで売上高を伸ばしてきた。しかし、1月末に中国政府が海外団体旅行を禁止したことを受け、主力店の「あべのハルカス近鉄本店」(大阪市)は免税売上高が7割減少。店全体の売上高も15%減少した。

2月の売上高は百貨店各社が前日にそろって発表した。近鉄百の減少幅は競合と大差はなかったが、この日の株価は、同じく関西地盤の阪急阪神百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オーリテイリング(1%下落)や三越伊勢丹ホールディングス(2%下落)に比べて下げがきつかった。

市場では「百貨店業界で2番手というイメージがあり、回復が遅れるとみなされた」(auカブコム証券の河合達憲チーフストラテジスト)との声があった。

今後も厳しい経営環境が続く。近鉄百は2日から新型コロナ対策で営業時間を短縮した。国内外で外出を控える動きも広がり、3月の売上高はさらに落ちこむ可能性がある。株価は当面、下値を探る展開が続く可能性がある。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]