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自粛・休校…献血足りない 新型コロナ、日赤「協力を」

東京都内の献血ルーム(3日、新宿区)

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、献血に協力する人が急減している。日本赤十字社によると、2月下旬の血液確保は計画の約9割にとどまった。政府が「1~2週間が瀬戸際」としてイベント自粛や一斉休校を求めて以降、血液不足が深刻化したという。日赤は「安定的な血液確保に協力をお願いしたい」と呼びかける。

日赤によると、2月半ばまでは計画通りに血液を確保できたが、16~22日には計画の94.5%に減少し、23~29日はさらに同90.6%に減った。特に政府が新型ウイルス対策の基本方針をまとめた25日以降の落ち込みが深刻で、25~29日は同87.7%まで減少。この5日間の献血者数は5793人が不足したという。

献血イベントも全国約550カ所で中止や延期となった。日赤の担当者は「一部地域では来週末にも血液不足に陥る恐れがある」と懸念する。

過去にも東日本大震災や新型インフルエンザ流行の際に血液不足が懸念されたことがあるが、協力を呼びかけることで解決できたという。

ただ新型ウイルスを巡っては、多くの人が集まることが感染リスクを高めると指摘され、献血者が同じ時間帯に集中することも避ける必要がある。日赤は前日午後5時までに献血の予約をしてもらうよう呼びかける。人数を分散させるため、必要に応じて日程変更などを依頼するという。

受付時に手指の消毒をしてもらうほか、体温測定で37.5度以上の発熱があったり、医師の問診でせき症状などがみられた場合は献血を断る。

献血で得られた血液などは、血液製剤として日赤を通じて全国の医療機関に提供されている。製剤によっては採血から4~21日間の使用期限があり、長期保管できない。

輸血は出血を伴うケガだけでなく、がんなど様々な病気の治療に使われている。血液がんの一種、悪性リンパ腫の患者団体「グループ・ネクサス・ジャパン」の天野慎介理事長は「血液不足は治療の遅れを招き、症状によっては命に直結する。感染対策が重要な時期だが、献血にも協力してほしい」と話している。

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