東レ、ドイツで工場増設 燃料電池の中核部材

2020/3/3 16:12
保存
共有
印刷
その他

東レは3日、ドイツで燃料電池の中核部材の工場を増設すると発表した。20億円程度を投じて建屋を新設し、2021年11月の稼働を目指す。新棟はフル生産時に燃料電池車8万台分の部材を供給できるという。欧州での燃料電池車の普及をにらみ、いち早く部材関連の生産体制を強化する。

新工場は2021年11月に稼働予定(2日の起工式)

ドイツ南西部の現地子会社、グリナリティ(バイエルン州アルゼナウ市)が、既存工場の近くに新建屋を建設する。

製造するのは触媒付き電解質膜など。燃料電池の中で水素と酸素の化学反応を促し、効率的に電気エネルギーを生み出すために欠かせない部材だ。

グリナリティが手掛けるのは「レンジエクステンダー車」と呼ばれる燃料電池車向けの部材。車体の航続距離を伸ばすために燃料電池の発電機能をモーター駆動用バッテリーの充電に使うタイプで、需要の伸びが期待されている。

東レは15年にバッテリー材料などを手掛けるユミコアなどベルギー企業2社からグリナリティの前身となる企業の全株式を取得。ドイツで燃料電池の中核部材の生産に進出した。

自動車の二酸化炭素(CO2)排出規制が強まる欧州では、現地の自動車メーカーが燃料電池車事業に本格参入している。関連部材の需要増に対応するため、東レも供給力の強化に踏み切る。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]