楽天、携帯料金を発表 自社エリア上限なし月2980円

楽天は3日、4月から本格参入する携帯電話サービスの料金を正式発表した。楽天の自社ネットワークエリアで月に利用できるデータ通信量の上限なしで月額2980円で提供する。NTTドコモなど大手3社の半額以下の水準で、通信料金の値下げ競争を引き起こしそうだ。
新型コロナウイルスの影響からオンライン中継で記者会見した。同社の三木谷浩史会長兼社長は「楽天は将来にわたって1つのプランしか出さない。プランが増えてわかりにくいことにはならない」と強調。自社エリアで月2980円で使い放題となるプランのみを提供する考えを示した。
楽天は東京・名古屋・大阪を中心に自社ネットワークを広げているが、それ以外の地域では当面、KDDIの通信設備を借りてサービスを提供する。KDDIのエリアではデータ通信は使い放題とはならず、月に利用できるデータ量は2ギガ(ギガは10億)バイトが上限となる。上限を超えると速度制限がかかり、毎秒128キロビットに速度が落ちる。
三木谷氏は先着300万人を対象に、月額2980円の料金を1年間無料とするキャンペーンを実施することも明らかにした。