「手書きでも新聞は出す」 津波被害、伝える使命貫く
ローカリスト・近江弘一さん(3)
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東日本大震災から9年。復興のトップランナーともいわれる宮城県女川町で、まちづくりを支える近江弘一さん(61)の半生を5回に分けて連載する。3回目は世界中で有名になった壁新聞がどのように生まれたかを振り返る。
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「日本最大級の地震」「正確な情報で行動を!」。津波で輪転機が使えなくなった石巻日日(ひび)新聞社(宮城県石巻市)は、油性ペンで手書きした壁新聞を東日本大震災の翌日から6日間制作。毎日6枚を避難所などに張り出した。...
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インフラ整備や産業・文化の復興、原発、防災、そして地域に生きる人々の10年とこれからをテーマにした記事をお届けします。