軽症気付かず感染拡大 ライブやカラオケ、若者も注意

2020/3/2 23:00
保存
共有
印刷
その他

政府の新型コロナウイルス対策の専門家会議は2日、記者会見を開き、小規模な感染者の集団「クラスター」の発生防止のため、10~30代の若年層に対し風通しが悪く人が密集する場所を避けるよう注意を呼びかけた。重症化しにくいとされる若年層が気付かずにクラスターを生んでいる可能性があるとみている。

北海道では2日までに70人超の感染者が確認されているが、専門家会議は2月25日時点で道全体の感染者は940人に上っていたと推計。大半が確認されていないのは、若年層の感染者に明確な症状がなく、医療機関に行っていないためとの仮説を立てている。

このため、若年層がリスクの高い場所に行って感染し、さらに別の場所でクラスターを発生させる恐れがあるとして行動の自粛を求めている。避けるべき場所としてライブハウスやカラオケボックス、自宅での飲み会などを挙げた。

2月15日に大阪市のライブハウスで開かれたイベントの参加者からは、3月2日までに高知県の30代女性ら4人の感染が確認されている。さらに感染が広がる恐れがあるとして、大阪府は国立感染症研究所や東北大などの専門家でつくる「クラスター対策班」に協力を求めた。

対策班は各地の感染者のデータを集めて発症日や行動歴からつながりを見つけ、感染場所を推定。その場に出入りした人に外出自粛を求めるなどして感染拡大を防ぐ。

東京都の屋形船、千葉県のスポーツジム、札幌市のさっぽろ雪まつり会場周辺のテント、北海道北見市の展示場などでもクラスターが発生したとみられている。

政府関係者によると、道が2月28日に週末の外出自粛を求めた緊急事態宣言は、新たなクラスター発生を防ぐために対策班が進言したという。

厚労省は感染例の分析から感染者の8割は周囲に感染させていないとし、1人から1人の感染が起きてもクラスター発生を抑えれば急速な感染拡大は防げるとみている。

感染場所の特定による風評被害などの恐れもあるため、対策班に所属する東北大の押谷仁教授は「影響が最小限になるよう、ジョギングは構わないが人の集まる場所での着替えは避けるなど、細かな行動指針を作っていく」としている。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]