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阪大発クリングルファーマが9億5千万円調達

大阪大学発の創薬スタートアップ、クリングルファーマ(大阪府茨木市)は2日、第三者割当増資で9億5000万円を資金調達したと発表した。既存株主である日本全薬工業など4社のほかに、新規株主として医薬品卸の東邦ホールディングスエムスリーなど5社を含む計9社が引き受けた。また東邦ホールディングスとは国内卸売販売に関する資本業務提携も結んだ。

クリングルファーマは開発中の脊髄損傷治療薬について、年内に最終段階の臨床試験(治験)に乗り出す。23年に承認申請を行い、24年に上市したい考えだ。調達した資金は最終段階の治験の準備に充てるほか、上市後の製造体制の整備も進める。

同社が開発するのは細胞死を抑えたり血管を作ったりする作用を持つ「肝細胞増殖因子(HGF)」と呼ばれるたんぱく質製剤だ。脊髄損傷は受傷直後に炎症が起き、損傷が広がる。受傷から3日以内の急性期の患者に投与することを想定しており、有効な治療法となることが期待される。慶応義塾大学の中村雅也教授と共同で開発している。

クリングルファーマは2001年12月設立。このほかに難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの治療薬開発を進めている。

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