国宝ガラスは古代イラク由来 沖ノ島出土、調査で判明

2020/3/2 11:28
保存
共有
印刷
その他

福岡県宗像市の宗像大社は2日までに、世界文化遺産に登録されている沖ノ島から出土した国宝のガラス製品について、調査の結果、5~7世紀のメソポタミア(現在のイラク)由来と分かったと発表した。ササン朝ペルシャからシルクロードを通って運ばれ、大規模な祭祀(さいし)の際にささげられたとみられる。

 福岡県・沖ノ島から出土した国宝のガラス製品「カットグラス碗片」(右)と「切子玉」。調査の結果5~7世紀のメソポタミア由来と分かった(1日午後、宗像市)=共同

今秋に大社で一般公開される予定。

沖ノ島は玄界灘に浮かぶ孤島で、大社が所有し神職以外の上陸が禁じられている。ガラス製品は、淡い緑色の「カットグラス碗片」(直径5.6センチ、厚さ3~5ミリ)と、深緑色の「切子玉」(長さ3.1~3.7センチ)で、1954~55年に見つかった。昨年から東京理科大の中井泉名誉教授らがエックス線で化学組成を調べていた。

調査に参加した同大嘱託講師の阿部善也氏によると、碗(わん)片と切子玉はメソポタミアの都市遺跡から出土したササン朝ガラスと同じ植物灰を含むことが分かった。宗像大社の福嶋真貴子学芸員は「大和政権が関わっていた国家祭祀の実態を解き明かす手掛かりにもなる」と語る。〔共同〕

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]