大相撲無観客に落胆 大阪のファン「延期できないか」

2020/3/1 21:16
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無観客開催が決まった大相撲春場所の会場(1日午後、大阪市浪速区)

無観客開催が決まった大相撲春場所の会場(1日午後、大阪市浪速区)

新型コロナウイルスの感染拡大で1日、大阪市で8日に始まる大相撲春場所の無観客開催が決まった。完全非公開は初めて。日本相撲協会の臨時理事会が開かれた市内の会場周辺では、ファンが「延期できないのか」と落胆し、チケットや弁当などを手配する業者は「収益面の影響は計り知れない」と話した。

大阪市東成区の女性(63)は、理事会の会場近くで結果を見守った。50年来の相撲ファン。幼少期は自宅近くに相撲部屋の宿舎があり、父親に連れられて稽古を見学に訪れたという。

大阪場所も9日と16日の前売り券を購入済み。無観客での実施について「力士らの体調が優先なので仕方ない」と話すが、落胆の色は隠せない。1月の初場所では奈良県出身の徳勝龍が優勝しただけに「大阪場所は特別な観戦ムードになるはずだった。5月にずらしたり、延期したりするなどして何とか開催してほしかった」と漏らした。

角界には、相撲協会から委託を受けてチケットや弁当などを手配するお茶屋(相撲案内所)という仕組みがある。案内所「いづみ」を運営し、府内8軒の案内所でつくる「大阪大相撲案内所」(大阪市)の代表を務める真喜代司さんは「収益面の影響は計り知れない。チケットの回収や払い戻しなど、協会と相談していかないといけない」と慌ただしい口調で話す。

真さんによると、以前から「観戦を見合わせたい」との意向を示す常連客がおり、通常開催は難しいと感じていたという。「1年に1度の大阪場所で、生の観戦を楽しみにしていたファンにはかわいそうな結果になった」とつぶやき、「今場所の結果に昇進がかかっている力士もおり、皆がモチベーションを保てるのか心配だ」と気遣った。

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