イカナゴ漁解禁も… 漁獲ゼロ、兵庫・明石の林崎漁港

2020/2/29 11:24
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瀬戸内海に春の訪れを告げるイカナゴの稚魚「シンコ」の漁が29日、大阪湾や播磨灘で解禁された。兵庫県明石市の林崎漁港では夜明け前、寒空の下、11隻が出港したが、あいにく漁獲はゼロ。漁港の久留嶋継光総務係長(30)は「少ないとは言われていたが、全く取れないというのは初めてなので今後が不安だ」と肩を落とした。

イカナゴの稚魚「シンコ」が取れず、林崎漁港で空のまま片付けられたかご(29日午前、兵庫県明石市)=共同

イカナゴの稚魚「シンコ」が取れず、林崎漁港で空のまま片付けられたかご(29日午前、兵庫県明石市)=共同

近年は不漁が続いており、昨年は3日間で休漁に追い込まれた地域もあった。

兵庫県の水産技術センター研究チームによると、水質の改善が進んだことで「栄養塩」と呼ばれる海中の窒素やリンが減少。それに伴って魚の餌となるプランクトンも減り、イカナゴが育ちにくくなっているという。

「くぎ煮」と呼ばれるシンコのつくだ煮を作る風習は、瀬戸内海沿岸地域では春の風物詩となってきたが「海の栄養不足」が深刻な影を落としていることが浮き彫りになった。〔共同〕

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