中国景況感、2月過去最悪の35.7 新型コロナ打撃

習政権
2020/2/29 10:05 (2020/2/29 10:34更新)
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新型コロナで中国の企業活動は停滞した(上海の自動車用シート工場)=ロイター

新型コロナで中国の企業活動は停滞した(上海の自動車用シート工場)=ロイター

【北京=原田逸策】中国国家統計局が29日発表した2020年2月の製造業の購買担当者景気指数(PMI)は前月より14.3ポイント低い35.7だった。リーマン・ショック直後の08年11月(38.8)を下回り、過去最低を記録した。非製造業のPMIも同24.5ポイント低い29.6と過去最低だった。

今回のPMIは新型コロナウイルスの拡大を全面的に反映する初めての経済指標だ。新型コロナの中国経済への打撃の大きさを印象づけた。

製造業PMIは3千社を対象にアンケート調査で算出する。新規受注や生産が50を上回れば拡大、下回れば縮小を示す。

2月は柱の新規受注が前月比22.1ポイント低い29.3、生産も同23.5ポイント低い27.8となり、いずれも過去最低だった。新型コロナで新規受注は激減、多くの工場は停止して操業再開が遅れている。輸出に限った新規受注も同20ポイント低い28.7と大幅に悪化した。

企業の規模別にみても、大企業が36.3、中堅企業が35.5、小規模は34.1とそろって節目の50を割り込んだ。新型コロナの打撃が幅広く及んだことがうかがえる。

一方、非製造業のPMIも大幅に悪化した。非製造業は近年のインターネット産業の勃興もあり、統計を遡れる07年1月以降、一度も50を下回ったことがなかった。今回は新型コロナで飲食・小売り、旅行、娯楽などサービス業が強い打撃を受けていることを映した。

国務院発展研究センターの張立群研究員は「今年の春節(旧正月)休暇は1月下旬なので2月は本来ならPMIが上昇するはずが、大幅に悪化したことから新型コロナの打撃の大きさがわかる。1~3月の経済指標も落ちこみそうで対応策を取るべきだ」と分析した。

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