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新型コロナ、世界の危険度「非常に高い」 WHO

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新型コロナウイルスの感染は世界に広がり続けている(1月30日にスイス・ジュネーブで記者会見する世界保健機関=WHO=のテドロス事務局長)=ロイター

【ジュネーブ=細川倫太郎】世界保健機関(WHO)は28日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染が広がっていることを受け、世界全体の危険度を4段階で上から2番目の「高い」から、最高レベルの「非常に高い」に引き上げた。国境を越えた感染者の増加に歯止めがかからないことから、各国にさらなる対策を呼びかけた。一方で多くの国では小規模にとどまっており、「ウイルスの封じ込めは可能だ」とも指摘した。

発生源の中国では新規感染者数が減る傾向にあるが、ウイルスは欧州やアフリカ大陸などにも広がっている。WHOによると、デンマーク、エストニア、ナイジェリアなどでも初の感染者が確認された。いずれも、感染者が急拡大しているイタリアへの渡航などの関連が認められた。

WHOは、世界的な大流行を意味する「パンデミック」には至っていないとの認識を繰り返した。今回、危険度を「非常に高い」に引き上げたが、法的な拘束力などが発生するわけではなく、各国に警鐘を鳴らすのが目的だ。WHOは感染者がまだ出ていない国も含めて、最高レベルの警戒態勢を敷くよう促した。

28日に記者会見したテドロス事務局長は「明確な懸念だ。(感染の)連鎖を断ち切ることが重要だ」と述べた。一方で、多くの国では感染者が少数にとどまることから、対策を取れば「封じ込めは可能だ」とも述べた。

28日時点の世界全体の感染者数は8万3千人を超え、死者は約2900人に達した。WHOはこれまで、ウイルスの発生源である中国の危険度はすでに「非常に高い」に設定していたが、他の国や地域については、「高い」としていた。

WHOの緊急事態対応を担うライアン氏は記者会見で、非常に高いに引き上げたことについて「人々を怖がらせるためのものではなく、リスクが上がっていることを各国に示すためのものだ」と説明した。

日本と韓国でマスクが不足していることについてライアン氏は、「医療従事者に渡らないことが問題だ」と述べ、買い占めなどの現状に苦言を呈した。マスクはくしゃみなどでウイルスを広げないために有効だが、身を守る効果は限定的だ。「マスクを付けたい人の気持ちは分かるが、手洗いをすることの方がより重要だ」と指摘した。

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