世界の化学品成長率、新型コロナで09年以降で最低

2020/2/28 23:28
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【フランクフルト=深尾幸生】化学世界最大手の独BASFは28日、2020年の世界の化学品生産量の成長率が前年比1.2%増と、低調だった19年の成長率(同1.8%増)を下回るとの予測を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、世界金融危機で落ち込んだ2009年以降では最低の水準となる。マルティン・ブルーダーミュラー社長は「コロナの影響を年内に取り戻せるとは期待していない」と警戒感を示した。

独東部シュバルツハイデのBASFの生産拠点=ロイター

BASFは20年の同社の特殊要因を除く営業利益の見通しが、19年比6%減~7%増の範囲になるとみている。20年前半は新型コロナの影響を大きく受けるほか、主要顧客である自動車の世界生産台数が19年に続いて前年割れすると予測。ブルーダーミュラー社長は「多くの業界で需要減と生産停止が顕在化している」と指摘した。

同社が同日発表した19年12月期通期の決算は、売上高が前の期比2%減の593億1600万ユーロ(約7兆980億円)だった。特殊要因を除く営業利益は45億3600万ユーロと28%減った。

自動車や機械などの業界の需要が減り、基礎化学品などの「ケミカル」部門と「マテリアルズ」部門の営業利益が半分以下に落ち込んだのが響いた。

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