宮島口の新ターミナル、29日にオープン
にぎわいづくりに期待
広島県や廿日市市は29日、宮島の対岸にあたる宮島口に新しい旅客ターミナルを開く。異なるフェリー事業者によって離れていた改札や乗り場を集約させることで利便性を高めた。5月上旬にはターミナル内に観光案内所や物販コーナーなども開く予定で、宮島口地区の新たなにぎわいづくりにつなげる狙いだ。

新ターミナルは地上2階建てで、延べ床面積は約2180平方メートル。県や廿日市市などが開発を主導し、2013年から港湾埋め立て工事に着手していた。埋め立てや桟橋の整備、ターミナル建設を含めた総事業費は約70億円。壁や天井には県内産木材を使用し、天井の一部をガラス張りにすることで開放感のある造りにした。
4月2日には新ターミナルの隣に、広島電鉄が商業施設「etto(エット)」を開業する。宮島には年間約450万人の観光客が訪れることもあり、対岸の宮島口でも旅客ターミナル周辺を中心とした集客に期待が集まっている。
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