伊藤園、1食分のたんぱく質 紙パック飲料で手軽に

伊藤園は1食分のたんぱく質が摂取できる清涼飲料水「1食分のたんぱく」を3月9日に発売する。健康志向の高まりから、たんぱく質補給食品の市場が拡大していることに着目した。動物性と植物性のたんぱく質を合計16.7グラム配合。牛乳や豆乳、アーモンドとブレンドした。容器は紙パックで容量200ミリリットル。若年層から高齢層まで手軽に飲みきれるようにした。
厚生労働省が「日本人の食事摂取基準(2015年版)」で定める1日あたりのたんぱく質の推定平均必要量(18歳以上の男性)をもとに1食分を算出した。乳カゼイン、ホエイ、大豆の3種のたんぱく質を使用した。筋肉の増大よりも、健康的で美しい体づくりに力点を置いて開発したという。希望小売価格は税別142円。
調査会社の富士経済の推計によると「たんぱく質補給食品」の市場規模は2020年に約1500億円になる見通し。15年の市場規模は約800億円だったが、老若男女幅広い層のニーズを取り込み、急速に市場が拡大している。