新型コロナ、欧州企業相次ぎ出張禁止 時計市も中止

2020/2/28 5:47
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【パリ=白石透冴、ジュネーブ=細川倫太郎】新型コロナウイルスの感染者がイタリアなどで急増してきたことを受け、欧州では出張禁止や在宅勤務などの措置をとる企業が増えてきた。スイス・ジュネーブで4月下旬に開催予定だった高級時計の見本市「ウォッチズ&ワンダーズ」(旧SIHH)も中止になった。企業活動の停滞がアジアから全世界に広がってきた。

ジュネーブのウォッチズ&ワンダーズは中止となった(19年ジュネーブ、前身のSIHH)=ロイター

欧州メディアによると、イタリア北部ミラノの大手銀ウニクレディトでは、ほとんどの社員に自宅勤務を指示している。オフィスに来る場合も、入り口で発熱をしていないかの確認を受けるという。高級ブランド、アルマーニでは伊北部工房の一時閉鎖を決めた。

仏化粧品ロレアルは27日、社員の出張を3月31日まで全て休止する方針を明らかにした。スイスの食品大手ネスレ、仏BNPパリバ、仏ソシエテジェネラルなども出張に制限を設けた。

仏国鉄(SNCF)はイタリアを行き来する列車の運行は続けているものの、職員にマスク着用や手の消毒を呼びかけている。欧州はマスクを使う習慣が日本ほどなく、対応は異例だ。仏ホテル大手アコーは危険が高いとされる地域に渡航した社員の一部に2週間の在宅勤務を求めている。

スイスでキャンセルが決まったウォッチズ&ワンダーズには毎年、「カルティエ」を持つリシュモングループ(スイス)などが出展し、アジアからも多くのバイヤーが訪れていた。

3月2日から報道機関向けのイベントが始まるジュネーブ国際自動車ショーは、予定通り開催するといったん発表している。ただ、スイス国内の感染者拡大を受け、再度開催の是非を検討しているもようだ。

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