新型コロナ感染最多54人、北海道の苦悩

2020/2/27 23:45
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27日夜の記者会見は1時間半近くに及んだ(説明する北海道の橋本彰人保健福祉部長)

27日夜の記者会見は1時間半近くに及んだ(説明する北海道の橋本彰人保健福祉部長)

27日だけで北海道では新型コロナウイルスの感染者が15人確認され、道内の感染者数は54人となった。東京都の36人を大きく上回り、感染者数で都道府県別のワーストを独走している。情報公開を巡っても市町村と足並みをそろえることができず、焦りの色も日に日に濃くなっている。

27日夜8時半に始まった道の緊急記者会見は1時間半近くにも及んだ。橋本彰人保健福祉部長は「医療系団体に協力いただき、入院できる病床数を増やすような対応を進めている」と話した。北海道内に感染症対応のベッドは計94。このままのピッチで感染者数が増え続ければすぐに天井が見えてくる。

夜の記者会見で新たに感染確認を公表した13人のうち、人工呼吸器が必要な重体患者はいなかった。感染者の1人は十勝総合振興局管内の保育園児。職業は明らかにしていないが、上川総合振興局管内でも10歳未満の感染が確認された。

道内で未就学児の感染が確認されたのは初めて。これまで感染者のいなかった十勝、空知、檜山管内でも感染が確認され、感染は全道に拡散している。経路の特定できない感染者や院内感染が疑われるケースも続々と明らかになっている。

道庁が振興局単位の公表にとどめた十勝管内の保育園児について、中札内村は感染者を確認したと公表。道の担当者は「道のルールでは『管内』で公表するケース」と戸惑いを隠せない。情報公開すら思うに任せない現状は、北海道の抱える苦悩を象徴している。

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