とちおとめに続け 甘くて強い「いちご王国」の新星
編集委員 吉田忠則
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イチゴの生産量で半世紀にわたって全国一の座に君臨し続ける栃木県。「いちご王国」とも称されるこの県を代表する品種の「とちおとめ」と、今シーズンから本格的に出荷が始まった新しい品種を食べ比べてみた。
まず、とちおとめ。口に含むと甘みとともに酸味が広がり、いかにもイチゴらしい味を確認できる。これに対し新品種は、酸味がほとんどなく、甘みが前面に出る。名前は「栃木i37号」。愛称はまだない。
栃木県のイチゴ...
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農政から先進農家、スマート農業、植物工場、さらにカリスマシェフや外食チェーンなど「食と農」に関するテーマを幅広く取材してきた。著書に「見えざる隣人」「農は甦る」「コメをやめる勇気」「農業崩壊」。中国の駐在経験も。