リーガルフォース、10億円を調達
人工知能(AI)を活用した契約書点検サービスのリーガルフォース(東京・千代田)はスタートアップ支援会社のWiL(米カリフォルニア州)などを引受先とする第三者割当増資を実施し、10億円を調達した。法務の課題をテクノロジーで解決する「リーガルテック」領域の国内スタートアップ企業の調達額としては過去最大だと説明している。

WiLのほかにジャフコや三菱UFJキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、みずほキャピタル、ドリームインキュベータ、京都大学イノベーションキャピタルなど複数のベンチャーキャピタル(VC)が引き受けた。累計調達額は約16億円となった。
2017年に設立されたリーガルフォースは自然言語処理を使って契約書を点検するクラウド型ソフトウエア「リーガルフォース」を企業の法務部などに提供している。このソフトでは作成した契約書のリスクをAIが判定し、抜け漏れや修正文例を示す。大企業での利用が広がり、これまで導入した企業や法律事務所の数は250を超えるという。
調達資金は商品開発や人材採用、営業拠点の開設などに充てる。精度の向上や機能の改善を進めるほか、新商品の開発にも取り組む方針だ。新たに同一契約書の過去のファイルを管理して修正履歴や最新版がわかるようにする「バージョン管理」機能の追加も発表した。
(佐藤史佳)
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