車8社、1月の世界生産9%減 新型コロナの影響軽微

2020/2/27 17:06
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トヨタ自動車など乗用車8社が27日まとめた2020年1月の世界生産は9%減の220万4894台だった。中国で春節休暇の始まりが前年より早く、稼働日が減った要因が響いた。環境規制への対応を迫られるインド、セダン不振が続く米国も振るわなかった。新型コロナウイルスによる生産への影響は2月以降に深刻化しそうだ。

新型コロナウイルスの影響は1月実績に軽微

中国生産は約2割減の約32万4千台だった。前年と春節の時期がずれたことで、各社とも工場稼働が1週間程度短かった。

新型コロナの影響については「販売には多少あったが、生産にはない」(日産自動車)と軽微にとどまっている。生産が増えたのはマツダだけだった。同社は生産ラインの改修工事を控えて一時的に生産を増やし、前年比2%増だった。トヨタは13%減、日産やホンダは2割減った。

米国生産も16%減の約29万台だった。セダン市場の低迷に加えて、中型サイズの多目的スポーツ車(SUV)の競争が激化している。日産はSUV「ローグ」の高経年化などで28%減の4万9千台、ホンダはセダンで在庫調整しており8%減の10万2千台だった。

他地域ではインドで新たな排ガス規制の施行を控えて在庫調整の動きがみられた。トヨタのインド生産は64%減の4719台、ホンダも前年比で75%減った。スズキは2%減の17万9千台だった。タイやインドネシアでの生産も低水準だった。

国内生産は3%減の72万6千台だった。消費増税による反動減の影響が残っている。ホンダは部品不具合のあった「N-WGN(エヌ・ワゴン)」の生産再開が1月下旬となり、21%減の6万台だった。SUBARU(スバル)は前年に部品の不具合で操業を止めた反動で大幅に増えた。

2月は新型コロナの影響で中国の工場の稼働再開が遅れている影響が、実績に反映されることになる。部品調達の遅れから国内工場の生産にも支障が及んでおり、厳しい状況に見舞われる。(山本夏樹)

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