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福島の原発処理水、放出なら「監視の用意」 IAEA

国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は27日、都内で記者会見を開いた。東京電力福島第1原子力発電所から出る放射性物質を含む処理水の処分方法として浮上する海洋放出は「新しい手法でない」と指摘し、一定の理解を示した。仮に海洋放出する場合は希釈後の処理水に含まれる放射性物質の濃度を「モニタリング(監視)することも可能だ」と述べ、風評被害の防止でも協力できると表明した。

記者会見を開いた国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長(27日、東京・千代田)

放射性物質の濃度を国際基準を下回る水準に薄めて処理水を放出すれば「環境にニュートラル(中立)だ」と話した。地元の漁業関係者、韓国などの周辺国は海洋放出による水産物への影響を懸念しているが、科学的な観点では問題がないとの立場を示した格好だ。「海洋放出は世界で実施されている」とも語った。

処理水をどうやって処分するかは「日本政府が決めることだ」が、日本側の要請があれば「処理水(に含まれる放射性物質の濃度)が国際的な基準を下回っているかどうかモニタリングすることも可能だ」と説明した。

26日には福島第1原発を視察。同原発では汚染水をある程度浄化した後の処理水がたまり続けている。保管タンクは2022年ごろに満杯になりそうで、その後の取り扱いが焦点になっている。

経済産業省は1月、処理水の処分方法などを協議する小委員会に報告書案の修正版を提示。海洋放出と大気中への水蒸気放出の2つの選択肢を示し、このうち海洋放出について「より確実に処分できる」としている。

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