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トラ躍進のカギは先発陣 藤浪・高橋、羽ばたけるか

今季のプロ野球の開幕予定日は、東京五輪による中断期間が夏にある影響で、例年より1週間以上も早い。キャンプ序盤から実戦でのテストが始まるなか、阪神では躍進のカギを握る先発陣の競争が注目される。

26日まで行われた沖縄県宜野座村の1軍キャンプ。熱気を帯びるブルペンで2人の投手が捕手のミットを小気味よく鳴らしていた。昨季3勝の大卒3年目の左腕、高橋遥人(24)、プロ初の0勝に終わった高卒8年目の右腕、藤浪晋太郎(25)だ。

山本臨時コーチの指導を受け、ブルペンで投げ込む藤浪

藤浪はプロ1年目の2013年から3年連続で2桁勝利を挙げたが、16年以降は7勝、3勝、5勝と低迷。直球の大半が150キロを超えるパワーを持ちながら、右にすっぽ抜ける制球難などを克服できず、昨季は1軍登板も1試合にとどまった。

もともと荒れ球は藤浪の持ち味。だが、右打者への死球が続けば、投げる怖さが出てくる。ストライクが入らず首をかしげる表情にも、苦悩がありあり。大阪桐蔭高では甲子園で春夏連覇、プロでも当初は順調だっただけにトンネルがこれほど長いとは信じられない思いだろう。

藤浪は何かをつかもうと必死だ。秋季キャンプに続き、元中日の山本昌臨時コーチの指導で手首を立てるリリースを意識。昨年12月には動作解析などをする米国のトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」の出張講習を沖縄で受けた。

実戦ではまだ一進一退。2回2四球無失点だった日本ハムとの練習試合では「自分のやりたい体の使い方ができている」と手応えを口にしたが、23日の広島とのオープン戦では2回3四死球3失点と課題が出た。

一方、高橋は2年目の昨季、5月から先発ローテーションに定着。打線の援護に恵まれず3勝9敗と負け越したが、多くの経験を積んだ。武器はミットに突き刺さる快速球。その強みをさらに生かすため、オフは緩急をテーマにカーブも磨いた。

実戦でも順調で、楽天との練習試合で3回無失点4奪三振と快投し、22日の中日とのオープン戦も3回1失点。カーブの後にキレのある直球で見逃し三振を奪うなど、矢野燿大監督が期待する「貯金のできる投手」への飛躍も近いと感じさせる。

昨季のチーム防御率は3.46と12球団トップ。投手力で貧打を補い3位に入ったが、先発で合格点の成績は10勝の西勇輝(29)、9勝の青柳晃洋(26)ぐらいだった。15年ぶりのリーグ優勝を目指すには、打線の奮起はもちろん、高橋、藤浪らが先発陣の一角として台頭することが欠かせない。悔しさをバネに羽ばたけるか、そこに注目していきたい。

(影井幹夫)

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