寺田倉庫と日鉄、絵画用チタン材 色や風合い多彩に

2020/2/27 14:32
保存
共有
印刷
その他

寺田倉庫(東京・品川)は27日、日本製鉄と共同開発したチタン製の絵画用基底材を28日から販売すると発表した。さびることなく耐久性にも優れることから、長期保管する美術品との相性が良い。表面加工などで色味や風合いが多彩になることもあり、商品点数は2千に上る。基底材の発色そのものを作品に生かす使い方を想定している。

角度の違いによって色がグラデーションのように違って見える(27日、報道向けに公開されたチタン製絵画用基底材を使った作品例)

27日、報道関係向けにデモンストレーションを開き、3人のアーティストがペイントや書道作品を仕上げた。書道家の真澪(しんれい)さんは青色のチタンに「感」の文字を表現した。「光の当たる角度によって色の見え方が変わり新しい表現の可能性を感じた」と、材質に満足そうだった。

寺田倉庫は画材販売店「PIGMENT TOKYO(ピグモントーキョー)」を東京・天王洲の本社のそばで営業している。同店では希少な顔料や筆、はけなどの画材を販売しているが、世界的にもチタンを含め金属の絵画用基底材はほとんど存在しないという。

原材料に用いるチタンは、日本製鉄が2017年にブランド化した「トランティクシー」という意匠性チタン。これまで建築家の隈研吾氏の建物向けや浅草寺(東京・台東)の屋根瓦などの建築材料として使われてきたが、消費者に身近な用途にも広げようと寺田倉庫とのコラボに至った。

価格は大きさがF4(333ミリメートル×214ミリメートル)の税別1万6千円から。最大100センチメートル×100センチメートルまで大小様々なサイズで提供する。通常のラインアップには青や赤など16色を取りそろえ、作家のニーズに応じて適宜対応する。色以外に風合いや、光沢のあるもの、光沢のないものなど多様な種類を用意する。ピグモントーキョーの店舗か同社の通販サイトから購入できるようにする。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]