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英労働党党首選、元残留派が優位 党員らの投票開始

社会主義的政策の修正争点

【ロンドン=中島裕介】2019年末の総選挙で大敗した英国の最大野党・労働党のコービン党首の後任を決める党首選は、最終段階にあたる党員らによる郵便投票が始まった。産業国有化などの左派的な経済政策を掲げたコービン路線を続けるかが焦点になる。候補者は3人にまで絞られており、現段階では総選挙まで欧州連合(EU)離脱に反対し、コービン氏の経済政策に一定の距離を置くスターマー氏(57)が優位に立っている。

新党首は4月4日に決まる。24日に始まった郵便投票にはスターマー氏のほかに、いずれも女性でナンディ氏(40)とコービン氏に近いロングベイリー氏(40)が臨む。EU離脱派と残留派の双方を党内に抱えていた労働党は総選挙で離脱に関する明確な方針を掲げられず、歴史的な大敗を喫した。党首選はジョンソン政権に対抗するための同党の解体的出直しを誰に託すかという選挙になる。

優位に立つスターマー氏はコービン体制で影のEU離脱相を務めた。ただ隠れ離脱派といわれたコービン氏とは一線を画し、EU残留を狙い再国民投票を目指す活動に汗を流した。1月中旬現在の英調査会社ユーガブの労働党員への調査で46%の支持を獲得。労組などの団体の支持も3人の中で最も集めており、頭一つリードする。

労働党内はブレア元首相が掲げた「第三の道」に基づく中道左派の支持層と、コービン氏の支持層が混在する。スターマー氏は「党内闘争を続けていたら保守党には勝てない」と訴え、双方の融合を目指す。

世論調査で2番手につけるロングベイリー氏はコービン氏の側近の一人で、左派的な経済政策の維持を目指す。コービン氏を熱狂的に支えた草の根組織「モメンタム」の支持も受けて党員投票での逆転を狙う。

EU離脱に理解を示すナンディ氏は、総選挙で保守党に大量に議席を奪われた英中部を地盤とする。地元周辺の支持を固めることで、ロンドンが地盤で地方への浸透が不安視されるスターマー氏に対抗する。

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