カシオ、「Gショック」に心拍計 活動内容を記録

2020/2/26 19:03
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カシオ計算機は26日、主力の腕時計「Gショック」から初めて心拍計を搭載したモデルを発売すると発表した。高い耐衝撃・防水性はそのままに、ランニングやフィットネスの計測ができる。スマートウオッチなどウエアラブル端末は衝撃や水圧に弱い製品が多い。Gショックの開発で培った技術・デザインで競合製品との差異化を図る。

カシオが発売する新作Gショック

カシオの新作Gショック。裏蓋の緑の光で血流量を計測する

Gショックのスポーツ向けブランド「Gスクワッド」シリーズから4月24日に発売する。希望小売価格は5万5000円で、「ブラック×ホワイト」「レッド」など4色を取りそろえた。

最大の特徴は時計の裏蓋に配した光学式の心拍計。発光ダイオード(LED)の光を照射して体内の血流量を感知、心拍数をモニターに表示する。全地球測位システム(GPS)機能や歩数計、方位計も搭載しているため運動中に筋肉に取り込める酸素量の上限値である最大酸素摂取量も計測できる。

デザインやハード面ではこれまでのGショックを踏襲した。耐衝撃性能と、20気圧までの防水性能を備える。従来の時計としての見た目も重視して、モニターには常に時刻などを表示する。

専用ケーブルでの電源接続のほか、太陽光でも充電ができる。運動時以外の利用を想定した「時刻モード」ではフル充電から約12カ月充電なしで連続稼働する。

関連ソフトも強化した。アプリ「Gショック・ムーブ」をスマホに入れると腕時計で計測したデータの管理ができる。ランニングの経路をスマホの地図で確認したり、最大酸素摂取量を基に目標を設定したりできる。腕時計には振動機能もあり、メッセージや着信の通知も可能だ。

これまでもGショック以外のブランドではGPSや心拍計付きのモデルはあった。ただ「これまでのGショックと同じ耐衝撃と、これほどまでの多機能の両立が最も難しかった」と企画を担当した開発本部の牛山和人氏は話す。光を腕に照射するための裏蓋用ガラス素材や充電端子を新たに開発した。

カシオは時計事業が連結売上高の約6割を占めており、その中でもGショックは収益の柱だ。特に中国や東南アジアでは高価格帯の「MR-G」などが好調で、売り上げをけん引している。

一方、3万~5万円台の時計では米アップルのスマートウオッチ「アップルウオッチ」などとの競合も激しい。Gショックの特徴的なデザインと機能を搭載、アプリにも力を入れることで従来のファンはもちろん新たな顧客層を開拓する考えだ。(佐伯太朗)

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