武田、米バイオ企業を買収 最大363億円
武田薬品工業は26日、米バイオ企業のPvPバイオロジクス(カリフォルニア州)を買収したと発表した。武田とPvPは2016年から自己免疫疾患の治療薬の開発で提携しており、新薬候補の開発の進捗で、武田が買収する条件をつけた契約を結んでいた。買収金額は非公表だが、武田はPvPに最大約363億円を支払う用意があるという。
PvP社と武田は小麦などに含まれるグルテンによって引き起こされる自己免疫疾患「セリアック病」を治療する新薬候補を開発している。セリアック病はグルテン摂取によって、小腸に炎症や損傷が起きる深刻な自己免疫疾患だ。グルテンフリーの食事で症状をある程度管理できる一方、重度の症状が継続している患者に対する治療法は確立されていない。
このほど第1段階の臨床試験(治験)が終了したことから、武田が買収することを決めた。今後は武田が中心となって第2段階の治験を始める考えだ。
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