津田七五郎氏 横浜ドル相場師から兜町へ
[有料会員限定]
東京株式取引所の草創期は株式よりも公債類や金銀貨幣の取引が主であり、貨幣の売買と言えば古金銀やメキシコドルの取引が中心で、東京よりも横浜が本場であった。
「これによってもうけたものは半田庸太郎、小布施新三郎、山口卯之助、津田七五郎、村上太三郎など、兜町初期における仲買人のそうそうたる連中は、たいてい明治初年から横浜において銀相場やドル相場で活躍したものであり、兜町に来てからも"浜組"と称して鳴らしたも...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り1271文字