浜松市がコロナ対策会議 イベント3月15日まで中止も
浜松市は26日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、第1回の対策本部会議を開いた。市が主催する不特定多数の参加者が集まる屋内イベントなどは、3月15日まで延期か中止とする方針を示した。26日午前11時の時点で静岡県内に患者は発生していないが、今後の感染拡大を防ぐため対応を急ぐ。
市主催のイベントは、食事を提供するものや高齢者らが参加するものも3月15日まで延期か中止にする。これまでに「北区Deまつり」など6件の中止が決まっている。学校の卒業式などは最低限の規模で開く。
市内の観光業は宿泊キャンセルなどで約9億8000万円の影響を見込む。製造業も中国のサプライチェーン(供給網)の停滞などで影響を受ける企業が多い。市は影響を受けた中小企業の資金需要に対応するため、市の融資制度「ビジネスサポート資金」に「新型コロナウイルス感染症対応枠」を設置した。
鈴木康友市長は「今後1~2週間が感染拡大を防げるかどうかの山場になる。引き続き緊張感を持って対応する」と話した。対策本部会議は今後も状況に応じて開催する方針だ。