NZ地震日本人遺族に謝罪 被災地市長、ビル倒壊巡り

2020/2/26 9:36
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2011年のニュージーランド地震で日本人28人を含む115人が死亡したビル倒壊を巡り、来日した被災地クライストチャーチ市のダルジール市長は25日、都内のニュージーランド大使館で日本人遺族と面会した。遺族によると、市長はビルの建築許可を出した責任を事実上認め、謝罪した。23日の現地での謝罪に続き、「道義的責任」を認めたものとみられる。

ニュージーランド・クライストチャーチ市のダルジール市長と面会後、取材に応じる遺族の堀田和夫さん(中央)ら(25日午後、東京都渋谷区)=共同

市が建築許可を出したビルの倒壊を巡っては、現地警察が捜査したものの、刑事責任追及を断念。遺族はその後も行政側の謝罪を求めてきただけに、市長の謝罪は一つの区切りになりそうだ。

ビル倒壊で亡くなった富山市の堀田めぐみさん(当時19)の父の和夫さん(65)は面会後「諦めずに(謝罪を求めて)やってきたことが報われた」と話した。

遺族によると、非公開の面会は通訳を介して行われた。市長は、倒壊したカンタベリーテレビ(CTV)ビルが建築基準に沿わないものだったと認め、多くの犠牲が出たことについて謝罪した。

その後、堀田さんのほか、亡くなった石川県の北川泰大さん(当時39)や名古屋市の鈴木陽子さん(当時31)の遺族を含め、富山県や滋賀県、大阪府などの遺族約10組とそれぞれ懇談した。今後、正式に文書でも見解を表明する見通しという。

市長は26日、語学研修中の生徒12人が犠牲となった富山市の富山外国語専門学校を訪れ、遺族と面会する予定。

来日に先立ち、市長は現地で23日、地元遺族と非公開で面会し、初めて公式に謝罪した。関係者によると、市長は「道義的責任」を認め、謝罪の場を設定。犠牲者に哀悼の意を示し、再発防止に向けた市の取り組みなどを説明したという。

〔共同〕

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