米ディズニー、アイガーCEOが退任 15年ぶり交代

2020/2/26 6:25 (2020/2/26 6:49更新)
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退任する米ウォルト・ディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)(左)=ロイター

退任する米ウォルト・ディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)(左)=ロイター

【シリコンバレー=佐藤浩実】米ウォルト・ディズニーは25日、ボブ・アイガー最高経営責任者(CEO、69)が退任し、テーマパーク部門を率いるボブ・チャペック氏(60)が昇格したと発表した。ディズニーのCEO交代は15年ぶり。大型買収や動画配信サービスへの本格参入を果たし、企業変革への道筋をつけたと判断。次の世代へと引き継ぐ。

アイガー氏は元CEOのマイケル・アイズナー氏の後を継いで、2005年にディズニーのCEOに就任した。アニメ製作のピクサーやスター・ウォーズで知られるルーカスフィルム、マーベル・スタジオといった映画スタジオを相次いで買収。「ミッキーマウス」など子供向けだったディズニーのコンテンツ資産の多様性を一気に広げた。19年春には約8兆円を投じた21世紀フォックスの映画部門の買収もなし遂げた。

コンテンツ獲得と並行して進めたのが、伝統的なメディアからデジタルの時代を生き抜ける企業への変革だ。アイガー氏は「消費者に直接届けるビジネスが緒についた」と話す。最たるものが19年11月に参入した動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」だ。

数年がかりで準備してきた同サービスは開始3カ月で利用者が2860万人に達した。「Hulu(フールー)」も傘下に収め地盤は整う。アイガー氏は21年末まで取締役会長として会社にとどまり、チャペック氏に業務を引き継ぐ。

チャペック氏は映画配給やDVD部門などを経て直近でテーマパーク部門のトップを務めている。新型コロナウイルスなど足元の逆風はあるものの、同部門はディズニーにとって主力のメディア事業と並ぶ稼ぎ頭だ。映画などのキャラクターの世界を現実に再現し、ファンの裾野を広げるうえでも大きな役割を担ってきた。

チャペック氏はアイガー氏の路線を引き継ぎつつ、「市場に起きているディスラプション(破壊)を見て、見直す必要も考えていく」と述べた。

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