米国防長官、在韓米軍経費「もっと貢献を」 米韓の差埋まらず

2020/2/25 18:23
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【ワシントン=永沢毅、ソウル=恩地洋介】エスパー米国防長官は24日、韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防相と国防総省で会談した。エスパー氏は会談後の共同記者会見で、在韓米軍の駐留経費交渉を巡り「防衛費の負担を米国の納税者に不釣り合いなほどに押しつけることはできない。韓国はより貢献できるし、そうすべきだ」と負担増を強く求めた。

エスパー国防長官は韓国に国防費の負担増を改めて求めた=AP

駐留経費の負担は米韓の間で交渉が難航しており、合意できないまま越年した。米メディアによると、米国は2020年分の駐留経費で19年比5倍もの水準を求めたとされる。米韓の協議は今後に本格化する在日米軍の駐留経費を巡る交渉にも影響を与える。

両国防相の記者会見は、双方の主張の開きがなお大きいことを印象づけた。エスパー氏は「米国にとってあらゆる同盟国の負担増は最優先事項だ」と力説した。一方、鄭氏は「米国が求める大幅な増額とはまだ認識の差がある」と指摘したうえで「韓国政府は経費負担以外にも様々な方法を通じて米軍の駐留に寄与している」と訴えた。

国防総省によると、合意しないままだと基地で働いている韓国人に支払う米国の基金が3月末に底をつく。このため、一時的に韓国人を休職させる必要があるという。鄭氏は会談で、先に人件費部分の妥結をめざそうと提案したが、交渉の長期化を望まないエスパー氏は3月中の合意を主張したもようだ。

エスパー氏は記者会見で、毎年春に実施している米韓合同軍事演習の規模縮小を検討していることも明らかにした。韓国で新型コロナウイルスの感染が広がっているためで、24日には在韓米軍関係者の感染も判明した。同氏は「私たちが直面するかもしれないいかなる脅威にも完全に対処できる状況は変わらない」と述べた。

米朝の非核化交渉が続いていた19年も、北朝鮮に配慮して縮小して実施した経緯がある。新型コロナへの対応だけではなく、19年10月以来、交渉が途絶えている北朝鮮に秋波を送る形にもなる。

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