2019年北陸3県輸出11%減、米中摩擦響く

2020/2/25 18:00
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米中摩擦の影響で北陸からの輸出鈍化が鮮明に(金沢市の金沢港)

米中摩擦の影響で北陸からの輸出鈍化が鮮明に(金沢市の金沢港)

大阪税関が発表した2019年の北陸3県貿易概況によると、輸出額は18年比11%減の4635億円と3年ぶりのマイナスとなった。米中貿易摩擦や日韓関係悪化の影響で、主要輸出先の米中韓で主力の建設機械や工作機械が落ち込んだ。輸入額の減少幅も大きく、世界的な不況の影響が北陸にも顕著に表れた。

品目別の輸出額は有機パネルなどの科学光学機器が49%減の276億円、建設用・鉱山用機械が18%減の487億円だった。

輸出額全体の県別構成比は石川と富山が約4割で、福井が約2割を占めた。石川県は17%減の1967億円で、3年ぶりに減少した。金沢税関支署の担当者は「輸出額の下げ幅だけで見れば、リーマン・ショック並み」と話す。

ジャパンディスプレイの白山工場(石川県白山市)が19年7月から操業停止した影響で、液晶パネル含む科学光学機器が18年比57%減の211億円。主力の建設用・鉱山用機械は米国向けで在庫調整が発生し、19%減の477億円だった。

富山県は4%減の1775億円で、2年連続のマイナスとなった。自動車はロシア向けの中古車が19年7月ごろに新たな輸入規制が設定されるとの情報があったため、11%増の312億円と年前半に駆け込み的に伸びた。中国向けのファスナー部品や韓国向けの半導体製造装置が減り、全体ではマイナスとなった。

福井県は10%減の893億円で、2年ぶりのマイナス。ガラス関連が34%減の150億円だったほか、織物用糸など繊維関連が30%減の94億円だった。

化学メーカーの日華化学は繊維加工向け薬剤などの化学品で、中国向けの売上高が6%減少したという。「米中貿易摩擦による中国景気の減退だけでなく、関税や調達コストも増えた」

3県の輸入額は9%減の4754億円で、3年ぶりに減少した。減少品目をみると、石炭が17%減の673億円、非鉄金属が16%減の656億円だった。県別にみると、石川は14%減の1727億円、富山は1%減の2011億円、福井は14%減の1015億円だった。

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