DiDi、4月から大阪で食事宅配 ウーバーと競合
中国配車サービス大手の滴滴出行(DiDi)は25日、4月初旬から大阪市の一部地域でアプリを使った食事の宅配サービスを開始すると発表した。対象エリアは大阪市の中心部に当たる福島区、北区、中央区、西区、浪速区、天王寺区で、同日から配達員の募集を始めた。米ウーバーテクノロジーズに次ぐ海外大手の参入で、競争がさらに激しくなりそうだ。

新たなスマートフォンアプリ「DiDiフード」を配信しサービスを展開する。自転車やバイクを持つ個人を配達員として登録し、アプリからの注文に応じて空き時間に食事を運ぶ。配達員の確保に向け、4月5日までに審査を終えトレーニングを終えた場合には4000円を付与するキャンペーンを実施する。
マッチング型の食事宅配サービスを巡っては、ウーバーの宅配代行サービス「ウーバーイーツ」が16年9月から日本でサービスを開始。東京や大阪などを中心に利用を広げている。
ウーバーではタクシーやハイヤーの配車アプリを運営する日本法人が食事宅配も手掛ける。一方滴滴は配車の日本法人とは別組織で食事宅配サービスを実施する方針だ。