女性初の将棋「棋士」へ 西山朋佳さん、7日に大勝負

囲碁・将棋
2020/2/29 2:00
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初の女性「棋士」を目指す西山朋佳さん(左)は女流タイトル戦でも活躍し、2019年12月には里見香奈前女流王座を破って女流王座を奪取した(東京都渋谷区)

初の女性「棋士」を目指す西山朋佳さん(左)は女流タイトル戦でも活躍し、2019年12月には里見香奈前女流王座を破って女流王座を奪取した(東京都渋谷区)

3月7日、将棋界で前人未到の偉業が達成されるかもしれない。奨励会三段で女流三冠(女流王座・女王・女流王将)でもある西山朋佳さん(24)が女性初の「棋士」となるか、将棋ファンや関係者が固唾をのんで見守っている。

「女性初のプロ棋士を、みんなで応援したい!」。2月20日夜、東京都内のホテルで開かれた女流王座の就位式の席上。主催者であるリコーの山下良則社長が語ると、ひときわ大きな拍手が巻き起こった。女流タイトル戦でも活躍する西山さんだが、その本籍ともいえる肩書は三段のほうだ。将棋界には男女を問わない「棋士」と、女性だけがなれる「女流棋士」の2つのプロ資格がある。「棋士」の登竜門である奨励会に挑んだ女性はこれまでもいるが、四段昇段(プロ入り)を成し遂げた例はまだない。江戸時代から男性優位が続いてきた将棋界で、女性の「棋士」が誕生することのインパクトは計り知れない。

身体能力が問われるスポーツと違い、将棋の棋力に男女差が影響するとは思えない。差があるのは環境だ。大阪府出身の西山さんが14歳で奨励会入りした際、関西奨励会に女性は彼女だけ。「一言もしゃべらない日もあってつらかった。話し相手が欲しかった」と振り返る。多感な少年少女にとって、同性の仲間の有無は大きな要素だろう。

そんな寂しさも乗り越えて、西山さんは奨励会を勝ち上がってきた。半年にわたる三段30人によるリーグ戦を勝ち抜き、四段になれるのは2人だけ。今期のリーグ戦は最後の2局を残すのみ。西山さんはここまで12勝4敗で3番手につける。逆転昇段がなるか。運命の日はまもなくだ。

(柏崎海一郎)

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