北海道「全国2位」に危機感、新型コロナで特命チーム

2020/2/25 12:05
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北海道では24日までの3連休中に新たに22人の新型コロナウイルス患者を確認し、感染者は30人に拡大した。同日時点では東京都に次ぐ全国2番目の多い水準だ。道は25日、庁内に部局横断の「新型コロナウイルス感染症対策チーム」を設置。「北海道としてやれることはすべてやる」と話した鈴木直道知事にも焦りの色は隠しきれない。

北海道が新たに設けた新型コロナウイルス感染症対策チーム(25日、北海道庁)

北海道が新たに設けた新型コロナウイルス感染症対策チーム(25日、北海道庁)

21日時点で新型コロナウイルスに感染した患者数が8人だった北海道は、24日までの3連休で新たに22人の陽性を確認。死者は出ていないが居住地域は振興局単位で胆振、渡島、上川、根室、石狩、オホーツク、釧路と広く拡大し、感染経路が特定できないケースが頻発している。

道が部局横断の特命チームを組織するのは2018年9月の北海道胆振東部地震以来、約1年半ぶりだ。対策チームは41人態勢で始動し、順次拡充する。厚生労働省が25日に北海道へ派遣した国立感染症研究所の専門家3氏の協力を得て感染経路の特定を急ぐ。

新チームは5班からなり、国や市町村との調整などを担う統括班、報道対応の広報班、診療や検査体制の整備と道立衛生研究所などとの連携を受け持つ医療体制班、疫学調査や感染防止などを担当する保健活動班や帰国者・接触者相談センターの運営支援などを手掛ける相談対応班がある。

政府も25日、新型コロナウイルス感染症対策本部を開き、感染拡大に備えた基本方針を決めた。感染が拡大した地域の医療機関は重症者に特化して治療を施すことなどが柱だ。首相は対策本部で企業にも時差出勤やテレワークを拡大するように求めている。

学校での感染事例が相次ぎ、萩生田光一文部科学相は同日の閣議後記者会見で、地域の学校から感染者が出た場合は感染者がいない学校も含めた地域全体で臨時休校とすることも検討するように促していることを明らかにした。教育現場の危機意識はとりわけ高い。

北海道でも、生徒や教職員らに感染者が見つかった学校で臨時休校が相次ぐ。生徒が感染した中富良野町の小学校では3月3日まで、教員の感染が確認された江別市内の学校では同6日までの休校を決めている。

スクールバスの運転手の感染が判明した愛別町では、町内に1つずつある小学校、中学校、保育園と幼稚園が一体となった幼児センターを25日を休みにして消毒を実施。26日に再開を見込む。

北海道教育庁は25日、各教育局長や北海道立学校の校長などに卒業式の対応案を通知した。式の予行練習はとりやめ、式時間の短縮や当日の在校生の参加の取りやめ、保護者席を別会場設置といった対応を具体例として挙げた。

看護師の感染が22日に判明した市立函館病院(函館市)では、救急患者らを除く予約・紹介状がない病人への診察などを3月3日まで停止する。入院患者への面会も当面は原則禁止とする。

鈴木直道知事は25日、特命チーム発足に際して「この1~2週間が極めて重要。安心安全を取り戻すため、力を貸して頂きたい」と訓示した。行政も暮らしの現場も総力戦の様相が広がる。

(高橋徹、光井友理)

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