HP、150億ドルの自社株買い ゼロックス買収防衛で

2020/2/25 9:19
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【シリコンバレー=佐藤浩実】米HPは24日、150億ドル(約1兆6600億円)の自社株買いを実施すると発表した。既に公表している「ポイズンピル」の導入と合わせ、米事務機大手ゼロックスによる敵対的買収への防衛策と位置づける。エンリケ・ロレス最高経営責任者(CEO)は「ゼロックスの提案は数多くの基本的な問題がある」と批判した。

HPは150億ドルの自社株買いを発表した

150億ドルの自社株買いのうち80億ドル分は、今春に開催予定の株主総会から12カ月以内に実施する。このほか「ポイズンピル」を1年限定で導入。ゼロックスがHP株を20%以上取得した場合にほかの既存株主に割引価格で追加株式を購入する権利を与え、ゼロックスの議決権比率を下げる。

ゼロックスは2019年11月にHPの買収計画を公表した。2月10日には買収価格を1株22ドルから24ドルに引き上げ、3月にTOB(株式公開買い付け)を始める方針を示していた。

HPのロレス氏はゼロックスの買収案について「HPを過小評価しており、重大なリスクを生み、当社の将来を危うくするのは明白だ」と述べた。理由として「富士ゼロックスとの合弁をやめたゼロックスには長期的な技術優位がない」(ロレス氏)ことや、同社が提案するコスト削減策の多くはHPが単独で実施している点を挙げた。

HPが24日発表した19年11月~20年1月の売上高は前年同期比1%減の146億1800万ドル、純利益は同16%減の6億7800万ドルだった。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大に伴って生産の遅れが発生しており、2~4月期の純利益やフリーキャッシュフローに「一時的な悪影響を与える」(同社)という。

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