米バーニーズNY、97年間の歴史に幕 全米で閉店

2020/2/25 6:26
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バーニーズ・ニューヨークはレストランを残して営業を終了した(2月24日)

バーニーズ・ニューヨークはレストランを残して営業を終了した(2月24日)

【ニューヨーク=高橋そら】2019年8月に経営破綻した米高級衣料品店バーニーズ・ニューヨークは24日までに全米の主力店舗を閉め、97年間の歴史に幕を下ろした。ニューヨーク市中心部の旗艦店も閉店セールを終え、看板を外した。ニューヨークのファッション文化を象徴する存在だった老舗の閉店に、市民らからは惜しむ声が聞かれた。

マンハッタン中心部の旗艦店は「バーニーズ・ニューヨーク」の看板を降ろし、レストランを除く全売り場の営業を終了した。広い店内は客の目に触れないよう壁で仕切られ、マネキンや陳列棚が片付けられないまま置かれていた。消費者が店舗ではなくネット通販で買い物をするようになり、数年前から売り上げが低迷。旗艦店の賃料上昇も追い打ちをかけた。

19年のクリスマス商戦では例年以上に商品を値引きしたが、客の姿はまばらだった。10年近く務めていたというベテラン店員は「来るべき時が来たとは思うけれどやはり悲しい。ちょっと休んでまた小売り販売の職探しをするわ」と残念そうだった。同店を訪れていた高齢の夫婦も「今回も立ち直るかと思っていたけれどだめだった。とても残念だ」と話した。

バーニーズ・ニューヨークの旗艦店は売り上げが低迷していた(2019年7月)

バーニーズ・ニューヨークの旗艦店は売り上げが低迷していた(2019年7月)

バーニーズの創業は1923年。イタリアの高級ブランド「アルマーニ」などを米国にいち早く紹介したことで知られる。

同社は19年8月に米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請し、経営破綻した。主力店舗を維持したまま再建を担うスポンサーは現れず、米ブランド管理会社などが保有資産を買い取った上で店舗を閉鎖することが決まった。

今後は米百貨店サックス・フィフス・アベニューの店舗内に出店することを計画している。日本の店舗はセブン&アイ・ホールディングス傘下にあり、破綻後も通常通り営業している。

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