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英裁判所、アサンジ被告の米身柄引き渡しを審議

22日にはアサンジ被告の米国への身柄引き渡しに抗議する集会が開かれた(ロンドン)=ロイター

【ロンドン=佐竹実】英国の治安裁判所は24日、内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者ジュリアン・アサンジ被告の身柄を米国に引き渡すかどうかの審理を始めた。同被告は英国で収監されているが、米国は機密情報を漏らしたなどとして身柄引き渡しを求めている。英国内では報道の自由の観点から身柄引き渡しに否定的な声もある。

審理は数日間続いた後いったん休廷となる。5月18日から約3週間再審理し、裁判所が決定を出す見通しだ。

アサンジ被告は2010年、ウィキリークスでイラクやアフガニスタンでの軍事作戦に関する米国防総省の機密文書を公開した。その後、スウェーデン滞在時の性的暴行容疑で英国で逮捕。保釈中の12年に在英エクアドル大使館に亡命したが、19年に同大使館から追放されたところを英警察が再び逮捕、収監していた。

米司法省は、米政府のコンピューターに侵入して機密情報を漏らしたなどとして、同被告を起訴している。オバマ前政権は1917年に制定されたスパイ活動防止法での起訴を見送っているが、トランプ政権は機密情報の漏洩に厳しく対処する方針を示している。

英内務省は19年に米国の要請を受け入れており、裁判所に判断が委ねられた。アサンジ被告の支持者によると、同被告は同法を含め20近い罪状で起訴されており、最長で禁錮175年が言い渡される可能性もある。

英国内では報道の自由の観点からアサンジ被告の身柄引き渡しに批判的な声も根強い。22日には、文化人らがロンドンで抗議活動を展開した。ウィキリークス編集長のクリスティン・フラフソン氏は18日、「アサンジ被告の人生だけでなく、ジャーナリズムの未来の問題だ」と述べた。

英国政府はこれまで、犯罪者の身柄引き渡しの要求があった場合でも、拷問や死刑となる恐れがある場合などには応じていない。12年に米国人ハッカーが英国で逮捕された際は、米国への身柄引き渡しを「(精神的に)ひどく病んでいる」との理由で拒否している。

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